希少なカメ2匹、ベトナム中部のサオラ自然保護区に放される
12月12日朝、ベトナム中部トゥアティエン・フエ(Thừa Thiên Huế、現フエ市)の森林保護支局は、旧アルオイ(A Lưới)県にあるサオラ(Sao La)自然保護区と共同で、希少なカメ2匹を同保護区内の森林小区に放した。
>>> ベトナムの「奇妙な」カメを見る
今回、森林保護支局とサオラ自然保護区が放した野生動物の中には、ベトナム中部に生息するハコガメの一種、クオラ・ボウレッティ(Cuora bourreti)2匹が含まれていた。

サオラ自然保護区に放された
クオラ・ボウレッティの近影
この種はベトナムのレッドデータブックと国際的なレッドリストの両方で「深刻な危機」に分類されている。ベトナム中部とラオスの隣接地域の固有種で、主に常緑樹林に生息する。今回のカメは、フエ市の森林警備隊がフエ市チャンフンダオ(Trần Hưng Đạo)通り45番地のトゥオンバック(Thương Bạc)公園で発見し、押収したものだった。こうした保護動物の捕獲、売買、飼育はベトナムでは違法であり、刑事訴追の対象となり得る。
当局はこのほか、自然教育センター(Education for Nature)のネットワークがフエ市内で発見したアカゲザル(Macaca mulatta Zimmermann)1匹も放した。
これに先立ち、サオラ自然保護区の森林保護隊はパトロール中にアカアシドゥクラングール(Pygathrix nemaeus)1匹を発見し、救護していた。この種もベトナムのレッドデータブックと国際的なレッドリストに絶滅危惧種として掲載されており、保護が必要とされている。

カメを自然の生息地に放す
フエのサオラ自然保護区の森林保護隊
2011年10月初めから現在までに、同保護区の森林保護隊はアルオイ県森林警備署と連携し、3回にわたるパトロールと取り締まりを実施した。チェーンソー2台を押収し、森林内で各種木材18m3を廃棄したほか、自動車用チューブ10本と仮設小屋10棟を撤去し、森林に不法に立ち入った30人を退去させた。

