マレーシアの9歳少年、NASAの月面トイレ設計コンテストで優勝
マレーシアの9歳の少年が、世界中の900人近いライバルを破り、NASAの 宇宙トイレ設計コンテストで最優秀賞を獲得した。
「ルナ・ルー・チャレンジ(Lunar Loo Challenge)」と名付けられたこのコンテストは、当時2024年に予定されていたNASAの次の月面ミッションに備え、宇宙飛行士が月面で使用できるトイレの設計を参加者に求めるものだった。

NASAの賞を受賞したザイソン・カン・ジー・シュン(Zyson Kang Zy Shun)君。
NASAはウェブサイトで「宇宙トイレはずっと以前から存在し、現在も(例えば国際宇宙ステーション〈ISS〉で)使われているが、微小重力環境専用に設計されている」と説明している。
「NASAの有人着陸システム(Human Landing System)プログラムは、より小型で効率的、かつ微小重力と月の重力の両方の環境で機能する次世代装置を求めている」
「Spacesuit Lunar Toilet(宇宙服月面トイレ)」と名付けられたザイソン君の発明は主催者に強い印象を与え、85カ国の子どもたちから897件の応募があったジュニア部門で1位に輝いた。
ザイソン君の設計は宇宙飛行士の宇宙服の中に収まり、電気や電池を使わず、機械的な運動エネルギーだけで作動するため、利便性と安定性が確保されている。

自らの設計の横に立つザイソン君。
ザイソン君は「手動の機械的運動エネルギーという考え方を応用して真空吸引力を生み出し、尿や便を結晶化させて安全に処理する仕組みです。足を動かすと、尿が宇宙飛行士のブーツ内の容器に流れ落ちます。電子部品を一切必要としないため、宇宙での故障の可能性を減らせます」と話している。
9歳のザイソン君は10月28日、ウェブ会議を通じてNASAのチームに自らの発明を発表した。
ザイソン君を指導した、クアラルンプールの科学センター「I-Discovery World」のチョン・スー・シオン(Chong Soo Sheong)氏も、この成果を喜んでいる。「彼は何カ月も自分の設計について考え続けました。その過程で学ぶべきことがたくさんありました。試行錯誤も数多く重ね、困難を乗り越えるための経験も積みました。それでも、継続的な学びと粘り強さによって、国際的なコンテストの表彰台の頂点に立てたことをうれしく思います。」

