「闘犬の王」ピットブルが毒ヘビとの対決で負けたり命を落としたりしやすいのはなぜか
夏の暑い時期は多くのヘビが最も活発に活動する季節で、ベトナム中北部のゲアン(Nghệ An)省では最近、ヘビが民家に入り込んだり、人やペットを襲ったりするケースが相次いでいる。
つい最近も、7月13日午後9時ごろ、体重60キロ近いピットブルがモノクルコブラ(学名:Naja kaouthia)にかまれ、毒を注入されてからわずか10分で死んだ。Googleで「ピットブル コブラ」と検索すれば、世界各地で同様の出来事が起きていることが簡単にわかる。

ゲアン省でモノクルコブラにかまれて死んだピットブル。
注目すべきは、ピットブルと毒ヘビの対決では、ピットブルが命を落とす結果に終わることが多い点だ。ところが、ピットブルを別の犬種に置き換えると、負けるのはむしろ毒ヘビの方になる。それはなぜなのか。
ピットブルが毒ヘビに負けやすい理由とは
第一の理由は、おそらくこの犬種の獰猛で好戦的な気質そのものだ。ほかの犬と比べて、ピットブルは相手に対する警戒心がはるかに低く、敵が大きな馬や牛であってもほとんど恐れを知らない。
こうした気質から、この好戦的な犬は「闘犬の王」「戦士の犬」「剣闘士」といった異名で呼ばれるようになった。いったん戦いが始まれば、恐れを知らずに相手へ突進し、最後の息が尽きるまで戦い続ける。

毒ヘビに殺されたピットブル。(写真:Thành Luân)
血への渇望と強い獲物への執着こそが、ピットブルをほかの犬と分ける特徴だ。多くの犬のように群れで相手を囲むこともなく、常に自らの力を信じて戦う。しかし、これが有利に働くのは力や筋肉を競う戦いに限られ、毒を持つ相手となると話はまったく別だ。
上の動画では、犬たちが一緒に吠えて毒ヘビの方向感覚を狂わせ、交代しながら順序立てて、非常に慎重に攻撃している(1匹がかみつけばもう1匹は下がる)様子が見られ、決して無秩序な乱戦にはなっていない。
一方、ピットブルのように恐れを知らない好戦的な犬は、相手に真っすぐ飛びかかってかみ裂こうとする。だが、ヘビの頭をかみ損ねれば反撃を受けることになり、毒はピットブルの「狂乱」をも上回る武器となる。
毒ヘビに一度でも毒を注入されれば、ピットブルはすぐにその代償を払うことになる。これこそが、ピットブルと毒ヘビの対決が、犬の敗北や死に終わることが多い理由だ。
まとめ:毒を持たないヘビであれば、ピットブルの敵ではなく、一瞬で仕留められてしまう。しかし危険な毒ヘビが相手の場合、ピットブルの捨て身の戦い方では、双方とも命を落とす可能性が非常に高い。

