Tシャツに開くいら立たしい穴の謎、なぜ数回着ただけで現れるのか
市場で売られている数万ドンのTシャツでも、ショップで買った数百万ドンのTシャツでも、最終的には決まってこの憎たらしい小さな穴が開いてしまう。 穴が開いてしまえば、そのシャツを着て外出する機会はもうなくなる。
クローゼットに「マストハブアイテム」のTシャツを何枚か持っていない人はいないだろう。しかし長年のTシャツ愛用者なら、非常に腹立たしいある現象を何度も目にしてきたはずだ。
どんな現象かというと、ひと言で言えば下の写真の通りだ。

この穴が開いてしまうと、そのシャツを着て外出する機会はもうなくなる。
そう、どこからともなく現れる、誰もが経験したことのあるあの穴だ。
ごく小さな穴にすぎないが、それがあるだけでシャツはもう外で着られなくなってしまう。しかも市場で買った安物でも、有名ブランドの高価な品でも、お構いなしに現れる。
では、なぜ穴が開くのか。猫を飼っている人なら、爪とぎの癖のせいにするのは簡単だ。しかし猫を飼っていない人のシャツにも、同じ穴は開く。

市場の安いシャツでも、大手ブランドの高価なシャツでも、こうした穴は開く可能性がある。
では、原因は何なのか。科学のおかげで、少々拍子抜けする話ではあるが、ついにその理由が分かった。ゴキブリやネズミがかじったわけでも、洗濯のしすぎでもない。本当の原因はもっと腹立たしいものだ。
答えは摩擦だ。
こうした穴の大半は、シャツの前側の裾付近に開くのではないだろうか。これはシャツがズボンのボタンやベルトのバックルと絶えずこすれ合っているためと考えられる。また、水をくんだりお茶をいれたりする時など、立ったままテーブルにもたれかかるのもこの部分だ。
一回一回の摩擦はごく軽く、跡も残らない。しかし時間がたつにつれて摩擦が蓄積し、生地の繊維がほつれて、誰もがいら立つあの穴ができるのだ。
これは業界の多くの専門家が認めていることだ。アパレル企業アメリカン・ジャイアント(American Giant)の最高経営責任者(CEO)、ベイヤード・ウィンスロップ(Bayard Winthrop)氏は最近、シャツの下部が最も傷みやすい部分であると明言した。
「この部分の繊維は、ベルトやジーンズ、テーブルの縁といった硬い表面と頻繁にこすれ合う。蓄積した摩擦によって繊維が傷んでいく」
ウィンスロップ氏によると、肩の周りもこうした穴が非常に開きやすい部分だという。原因はやはり摩擦で、この部分によくバッグを掛けるためだ。

肩の周りもこうした穴が非常に開きやすい。
しかし最も重要な理由は…
ウィンスロップ氏によれば、シャツに穴が開きやすいもう一つの重要な理由は繊維の品質にある。確かにどれほど高価なシャツでも穴を完全に避けることはできないが、穴が開くまでの期間は長くなる。
「主な理由は繊維そのものの品質だ。多くのブランドはコストをできる限り削ろうとし、その結果、繊維の耐久性が低くなっている」とウィンスロップ氏は話す。
「安いTシャツを好んで選ぶ人は多い。傷んだら捨てればいいと考えるからだ。しかし、しょっちゅう新しいものを買い直さなければならないのなら、決して節約にはなっていないのではないか」
ウィンスロップ氏によると、本当のポイントは価格ではなく、シャツの生地の素材がどうかを見ることだ。
「長繊維綿の生地の方が優れている。高品質な綿の中には、ピマ綿やエジプト綿のように固有の名前を持つものもある」
要するに、予算に合った服を選んでも構わないが、シャツの品質にも気を配る必要がある。ベルトを締めるだけでシャツに穴が開いてしまうのでは、あまりにも残念だ。

