ベトナムで最も美しい「一本木」、樹齢数百年で幹は5人でも抱えきれない太さ
「一本木」は、ハザン(Hà Giang、ベトナム最北部の旧省、現トゥエンクアン省)を訪れる多くの人の目を引きつけている。ここに立ち寄れば、北部の山林の中にぽつんと静かにたたずむ一本木の姿を見ることができる。
この一本木は、旧ハザン省・旧クアンバ(Quản Bạ)県カンティ(Cán Tỷ)社を通る国道4C号線沿いに立っている。高さは約40メートル、幅は最大5メートルに達し、青々と茂る枝葉に多くの観光客が魅了されている。

崖の方へわずかに傾く一本木。
ハザンの一本木はベトナムで最も美しい一本木の一つと称され、若い旅行者にも大人気の場所だ。ハザンの高山地帯で、雄大な山々と「猫の耳」と呼ばれる鋭い石灰岩の岩壁に囲まれて立つ一本木は、幻想的な光景を見せてくれる魅力的なスポットだ。
よく見ると、一本木は崖の方へわずかに傾いていることがわかる。根元には自然にできた小さな洞があり、ここで物を売る人々の多くが、使っていない道具をしまうのに利用している。
この一本木は、カンティ社のギエン(nghiến)の古木林に生える数十本の木とともに、赤ギエン(nghiến đỏ)と呼ばれる非常に希少な樹種で、樹齢は約250年とされる。長年、厳しい暮らしの中でも、地元の人々は樹齢数百年のこのギエンの森を守り続けてきた。


非常に希少な赤ギエンの木。
かつて一本木の前を通る道は狭く、車が通れなかった。しかし観光振興のため、地元当局はこの道を整備し、クアンバからドンヴァン(Đồng Văn)、メオヴァック(Mèo Vạc)(いずれも旧ハザン省の旧県)へ向かう主要道路の一つとした。
際立った姿と高さを持つ一本木は、全国の人々の好奇心と関心をますます集めている。祭りの時期やソバの花の季節には、1日に約1,000~2,000人がこのギエンの一本木の前で足を止め、写真を撮っていく。

全国の人々の好奇心と関心をますます集める一本木。
樹齢250年の一本木の根元に立ったドー・ジエップ(Đỗ Diệp)さん(ハノイ在住)は、興奮した様子でこう語った。「岩山が切り立つハザンの地に、こんなに高く青々とした木があるとは思いませんでした。一本木は、たくましく、困難に負けず生き抜くハザンの人々の象徴だと思います」
一本木と最も美しい写真を撮るなら、正午ごろから午後の早い時間に訪れるのがおすすめだ。この時間帯は晴れることが多く、木が霧に包まれることもない。夕暮れ時に通りかかれば、ロマンチックな写真を撮ることもできる。
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