ホアンキエム湖のそばに立つロンヴァン噴水、その歴史をひもとく
ハノイ中心部、ホアンキエム湖のほとりにある伝説の噴水には、知られざる歴史が隠されている.
ドンキン・ギアトゥック(Đông Kinh Nghĩa Thục)広場は、ベトナムの首都ハノイ中心部にあるホグオム(Hồ Gươm、ホアンキエム湖)の北西岸に面し、国内外の観光客に人気の名所の一つだ。Lê Thái Tổ、Hàng Đào、Hàng Gai、Đinh Tiên Hoàng、Cầu Gỗの5本の通りが交わる場所で、ハノイ旧市街への玄関口とされている。


ホアンキエム湖のすぐそばにあるロンヴァン噴水。
ホアンキエム湖の周りを散策すると、多くの人が噴水に目を留めるが、その背後にある歴史を知る人は少ない。
20世紀初頭、この場所はハノイ市内の3方向へ向かう路面電車の路線が交わる地点だった。フランスは広場を整備し、交通上の問題を認識したことから、1954年に車両の流れを整理するロータリーの役割を果たす噴水を建設した。
当初の構造は簡素で、円形の水槽の中央に、円柱形の台座に皿を載せたような石造りの噴水があった。その後、上部に小さな皿形の段が2つ加えられ、現在のような3段の噴水となった。
「ロンヴァン(Long Vân)」は、昔のハノイの人々がこの噴水に付けた呼び名で、すぐ隣に有名なアイスクリーム店「ロンヴァン」があったことに由来する。 現在、この店はハノイの一部の高齢者の記憶の中にしか残っていない。


「ロンヴァン」は、昔のハノイの人々がこの噴水に付けた呼び名だ。
1960~1970年代、ロンヴァン噴水は土で埋められて木が植えられ、台座はコンクリートで造り直されて、その上に時計塔が設置された。1980年代末になって、噴水は本来の機能を取り戻し、都市住民が楽しめるよう再び水を噴き上げるようになった。
市当局は1990年代に噴水を正式に改修し、周囲に固定の柵を設けた。2014年には、首都解放60周年を記念して再び改修が行われ、柵が撤去された。
この伝説の噴水はハノイの 「0キロ地点」のような存在であり、 市の「最も中心」に位置する建造物だという意見もある。

