ベトナム・クアンビンで美しい洞窟22カ所を発見
英国洞窟研究協会は、ベトナム中北部の旧クアンビン(Quảng Bình)省(現クアンチ〈Quảng Trị〉省)で行った洞窟調査で、総延長11.7キロに及ぶ22の新たな洞窟を発見した。
ベトナム中部のユネスコ世界遺産、フォンニャ・ケバン(Phong Nha-Kẻ Bàng)国立公園の管理委員会によると、英国洞窟研究協会(BCRA)は英国、オーストラリア、ニュージーランドの探検家とともに、フォンニャ・ケバン地域と旧トゥエンホア(Tuyên Hóa)県、旧ミンホア(Minh Hóa)県で3週間にわたり洞窟探検を行い、クアンビン西部で22の新たな洞窟を発見した。

洞窟内に広がる美しい湖。
英国、オーストラリア、ニュージーランドの研究者による今回の3週間の調査は、旧ミンホア県と旧トゥエンホア県で3回に分けて行われ、フォンニャの観光ガイド数人とその友人である地元住民が協力した。
研究者らは旧トゥエンホア県のラムホア(Lâm Hóa)村、旧ミンホア県のホアソン(Hóa Sơn)村とホアフック(Hóa Phúc)村で20の洞窟を発見した。今回、BCRAはフォンニャ・ケバン国立公園内の旧ボーチャック(Bố Trạch)県でもさらに2つの洞窟を発見し、今回の探検で調査された洞窟は計22、総延長は11.7キロとなった。
このうち20の洞窟は旧トゥエンホア県のラムホア村と旧ミンホア県のホアフック村、ホアソン村で発見された。残る2つはフォンニャ・ケバン地域で見つかった。
BCRAの洞窟探検隊を率いるハワード・リンバート(Howard Limbert)氏は「これらの洞窟の大半は水のある洞窟(ウェットケーブ)です。小規模ですが、私たちがクアンビンで見つけてきた多くの洞窟と比べても、かなり興味深いものです」と語った。
リンバート氏によると、ソンドン(Sơn Đoòng)洞窟やエン(Én)洞窟など多くの洞窟は主要な入り口が1つしかないのに対し、今回の新たな洞窟群には出入り口が数多くある。
一部の洞窟はつながっており、多数の横穴が形成されているため、内部を周回する探検は非常に興味深いものになるという。
ただし、新たに発見された洞窟を観光に活用するにあたっては、探検家や研究者、地元当局が安全性、水流、地形、地質について調査を行う予定だ。
リンバート氏とBCRAの仲間たちは、その年の夏にもラムホアを再訪し、研究と調査を続ける予定とされていた。
専門家のハワード・リンバート氏夫妻とBCRAは数十年にわたり、世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園で洞窟の探検、研究、発見に携わってきた。同国立公園で300以上の洞窟を発見・記録するうえで大きな役割を果たし、クアンビンの観光業の発展にも大きく貢献している。
これに先立ち、BCRAの探検隊は3月12日から16日にかけて、旧クアンビン省旧トゥエンホア県ラムホア村で、一部に乾いた支洞を持つ水のある洞窟(ウェットケーブ)5つ、総延長3349メートルを新たに発見していた。

