ベトナム、温帯の精油用植物を試験栽培
ペパーミント、ラベンダー、ローズマリーなどの品種が、現地への順化と精油への加工を目指して試験栽培されている。
ベトナムの国家級科学技術評議会はこのほど、ベトナム中部高原のラムドン(Lâm Đồng)省にある7ヘクタールの精油用植物の栽培・精油生産モデルを承認した。このモデルは「タイグエン(Tây Nguyên、中部高原)プログラム2016~2020」の一環で、ベトナム科学技術アカデミー傘下のベトナム国立自然博物館(Bảo tàng Thiên nhiên Việt Nam)のルー・ダム・ゴック・アイン(Lưu Đàm Ngọc Anh)博士が実施した。
これらの植物は、ベトナムが毎年大量に輸入しているものだ。そのため今回の試験栽培モデルは、経済価値の高い商業用精油品種を順化させ、香料、食品、化粧品・化学品、医薬品、美容などの産業に供給することを目的としている。

ラムドン省ダラット(Đà Lạt)のヴァンタイン(Vạn Thành)花村にあるラベンダー栽培モデル。(写真:Dalat Lavender Garden)
ペパーミント(Mentha piperita)、ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla)、ラベンダー(Lavandula angustifolia)、ローズマリー(Salvia rosmarinus、旧学名Rosmarinus officinalis)、セージ(Salvia officinalis)などの種に属する25の精油用品種が試験栽培のために輸入された。
研究チームはこれまでに、ペパーミント1品種(ロシア科学アカデミーのモスクワの植物園由来)、カモミール2品種(ロシアの「モスクワ近郊」品種とCamly品種)、ラベンダー1品種(ベラルーシ科学アカデミー中央植物園由来)を選抜した。これらは中部高原でよく生育し、精油含有量と収量が基準を満たした品種だ。このほか、精油、シトラール、シトロネラールの含有量が高いレモングラス2品種も、モデルでの試験栽培用に選ばれた。
輸入品種は現在、タイグエン科学研究所(Viện Nghiên cứu khoa học Tây Nguyên)の品種収集園で保存されている。プロジェクトはまた、モデルを普及させるため、地元の生産農家に苗や栽培技術、精油の加工技術を引き渡した。

