ベトナム・旧ダクノン省でヘビの新種を発見
旧ダクノン省(現在はラムドン省の一部)の旧ダクグロン県で現地調査を行っていた研究者らが、ヘビの新種を発見した.
ベトナム中部高原の旧ダクノン(Đắk Nông)省の旧ダクグロン(Đắk Glong)県を流れるダククロン(Đắk Krông)川流域の浸水林で、漁網を仕掛けていた住民が2匹のヘビを捕獲した。
住民らはその後、この2匹を現地で調査中だった科学者チームに引き渡した。チームには、ベトナム科学技術アカデミー傘下の熱帯生物学研究所(Viện Sinh học Nhiệt đới)のグエン・ゴック・サン(Nguyễn Ngọc Sang)博士と生物学者レ・ヴァン・マイン(Lê Văn Mạnh)氏、ホーチミン市のグエンタットタイン(Nguyễn Tất Thành)大学のヴォー・ティ・ジエウ・ヒエン(Võ Thị Diệu Hiền)博士のほか、海外の研究者数人が参加していた。


新種のヘビが捕獲されたベトナムの浸水林とゴム農園。(写真:Nguyễn Ngọc Sang)
科学者らは、この2匹のうろこにこれまで記録されたヘビとは異なる特異な特徴があることに気付いた。
これより前にも、地元住民が同地域のゴム農園で別の1匹を捕獲し、科学者らに引き渡していた。この個体は浸水林で捕まった2匹とよく似ていた。

ベトナムで発見された新種のヘビの背面。(写真:Nguyễn Ngọc Sang、Lê Văn Mạnh、Võ Thị Diệu Hiền)
DNA解析の結果、科学者らは雄2匹と雌1匹からなるこの3匹がまさに新種のヘビであることを確認した。学名はMyrrophis dakkrongensisで、「ダククロン・マッドスネーク」とも呼ばれる。種名は、最初の個体が見つかったダククロン川にちなむ。
このヘビは現在のところベトナムの旧ダクグロン県でしか確認されていないが、研究者らはダククロン川流域の他の地域にも生息している可能性があるとみている。

ベトナムで発見された新種のヘビの腹面。(写真:Nguyễn Ngọc Sang、Lê Văn Mạnh、Võ Thị Diệu Hiền)
専門家らは、平均的な体の大きさ、うろこの色、DNA解析の結果をもとに、これらの個体を新種と判断した。科学者らによると、捕獲された雄の全長は40〜43cm、雌は46cmだった。尾は短い。
捕獲された個体のうろこは滑らかで、背中と体側は暗褐色から黒色、腹面はクリーム色から淡黄色で、3本の暗褐色の縞がある。また、黄色からオレンジ色のはっきりした2本の縞が体に沿って走っている。
研究者らによると、雄の標本は半陰茎(ヘミペニス)と呼ばれる短く二股に分かれたとげのある生殖器によって区別される。注目すべきことに、雌は妊娠しており、よく発達した12個の胚を宿していた。
ベトナムで見つかった新種のヘビに関する研究は、学術誌「Vertebrate Zoology」に掲載された。同誌は世界で最も権威ある動物学誌の一つで、編集委員には世界各地の著名な科学者や生物学者が名を連ねている。
| ミロフィス属(Myrrophis)は、ミズヘビ科(Homalopsidae)に属するヘビの属である。無毒、もしくは人に危険のない弱い毒を持つ種からなる。 |
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雨上がりに無毒のヘビを探していた男性が、よく似たアカクビヤマカガシを危うくつかむところだった。この種の毒に効く血清はベトナムでは現在入手できない。

