フエのフォンディエン自然保護区でハラン属の新種植物を発見
3月31日、ベトナム中部のトゥアティエン・フエ(Thừa Thiên-Huế、現フエ市)省森林保護支局のレ・ゴック・トゥアン(Lê Ngọc Tuấn)支局長は、フォンディエン(Phong Điền)自然保護区(旧フォンディエン県、現フエ市)で、科学者らがハラン属(Aspidistra)の新種植物(世界の科学にとって新しい種)を発見し、記載したと明らかにした。その植物はアスピディストラ・フォンディエンシス(学名Aspidistra phongdiensis)である。

トゥアティエン・フエ(現フエ市)のフォンディエン自然保護区で発見された新種植物アスピディストラ・フォンディエンシス。(写真:VNA)
これに先立ち、2022年の第2回カメラトラップ設置作業中、フォンディエン自然保護区の第71小区で、森林保護職員らが「7人の仙女の滝」(Thác 7 Nàng Tiên)の頂上付近の岩壁に、非常に美しい花を咲かせる植物が生えているのを見つけた。この場所は、以前ベトナム名「ミーニュイ・ザンクア(Mỹ nhụy răng cưa)」と呼ばれる種が採集・発表された地点でもある。標本を採集した後、ベトナム国立自然博物館、フエ農林大学、フエ医科薬科大学、ロシアのモスクワ大学(ロモノーソフ記念)の専門家と協力して調べた結果、世界で初めて確認される新種であることが判明した。最初の発見と採集から6カ月後の2023年3月30日、この植物は専門誌「Phytotaxa」で新種として発表された。
アスピディストラ・フォンディエンシスはキジカクシ科(Asparagaceae)に属し、A. khangiiに形態が似ているが、葉身がより広いこと、花被の外側が白色であること、花粉が黄色であること、さらに葯と雌しべの形状が異なる点で区別される。この特徴的な花被の構造に基づいて新種として記載され、これまでに唯一生育が確認されているフォンディエン自然保護区にちなんで命名された。
同支局長によると、この新種の発見は、まだ研究が進んでいない希少な動植物が数多く生息する同保護区の生物多様性の価値を明確に示すものだという。今回の発見は、森林保護職員や保護区の職員にとって、この地域、さらにはトゥアティエン・フエ全体の生態系の研究と保護を続ける大きな励みになるとしている。
フォンディエン自然保護区の総面積は4万ヘクタール以上で、43の小区に分かれている。多様な動植物が生息し、ベトナム中部でも生物多様性が高い地域の一つである。
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