ベトナム中部クアンチ省で希少な無葉ランを発見
ベトナム中部のクアンチ(Quảng Trị)省で、際立った特徴と遺伝資源としての価値から希少とされる無葉ランの一種、エリスロルキス・オコビエンシス(学名:Erythrorchis ochobiensis Garay)が発見された。
クアンチ省森林保護支局のチャン・ヴァン・ティ(Trần Văn Tý)支局長が11月10日午後に明らかにしたところによると、同省で行われている植物多様性と薬用植物資源の調査プログラムの中で、中部科学研究所(Viện Nghiên cứu Khoa học miền Trung)とクアンチ省森林保護支局の研究者らが、旧ヴィンリン(Vĩnh Linh)県のルーリン(Rú Lịnh)の森で無葉ランを発見した。
ルーリンの森で見つかったこの無葉ランの学名はErythrorchis ochobiensis Garayで、ラン科(Orchidaceae)に属し、地下茎と根を持ち、菌従属栄養(腐生)で生活する。白い花が房状に咲き、中心部の黄色が非常に美しい。


クアンチ省ルーリンで発見された菌従属栄養の無葉ラン。(写真:Tuấn Anh)
この属は世界で3種が記録されており、インド、インドシナから熱帯アジア、オーストラリアにかけて分布する。いずれも際立った特徴と遺伝資源としての価値から希少なランとされる。このうちベトナムではErythrorchis altissima Blumeと、前述のErythrorchis ochobiensis Garayの2種が記録されている。
これまでに国内外の科学者により、クアンチ省のダクロン(Đakrông)自然保護区のほか、旧ニントゥアン(Ninh Thuận)省(現カインホア省)と旧クアンビン(Quảng Bình)省(現クアンチ省)で記録されていた。
ただし、菌従属栄養の無葉ランであるため、菌類と共生できる自然環境でしか生存できず、移植や栽培には適応しない。
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