ベトナム・クアンナムの海に珍しいアザラシ、漁師の網に
寒冷地に生息する珍しい動物であるアザラシが、ベトナム中部の旧クアンナム(Quảng Nam)省(現在はダナン市の一部)の沖で、漁師の網にかかった。
5月30日、旧タムキー(Tam Kỳ)市のタムタイン(Tam Thanh)村の当局は、地元住民がアザラシ1頭を海へ帰したことを確認した。

タムキーの漁師の網にかかった珍しいアザラシ。
これに先立つ5月29日午後10時ごろ、タムタイン村ティントゥイ(Tỉnh Thủy)集落に住むグエン・ニュー・ズン(Nguyễn Như Dũng)さん(34)ら数人の漁師が、ティントゥイ集落の海岸沿いで網を引いていたところ、アザラシが網にかかっているのを見つけた。
このアザラシは体長約1m、体重約30kgとみられる。背中の尾に近い部分には数カ所の傷があった。漁師たちはその後、アザラシを海へ放した。

アザラシを海へ帰す漁師たち。
アザラシは通常、寒冷地に生息する珍しい動物で、ベトナムの海域に現れるのはかなり珍しい。しかしタムキーの漁師らによると、クアンナムの沖合には数頭のアザラシが生息しているようで、ときどき網にかかるのが見つかるという。
2016年8月にも、タムタイン村の漁師がアザラシ1頭を捕獲し、カインホア(Khánh Hòa)省のニャチャン海洋学研究所に引き渡している。
自由な暮らしに戻ったアザラシ。
実際、ベトナムの海域にアザラシが現れたのは今回が初めてではない。これまでにも、ニントゥアン(Ninh Thuận、現カインホア省)、トゥアティエン・フエ(Thừa Thiên-Huế、現フエ市)、クアンガイ(Quảng Ngãi)、ダナン市など中部各地で漁師の網にかかったことがある。
専門家によると、これらのアザラシの大半は、寒冷な海に生息するゴマフアザラシ(学名Phoca largha)の幼獣だという。群れからはぐれ、ベトナム中部の熱帯の海まで流されてきた可能性が高い。
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