ベトナムで謎のカエル2種を発見
ベトナムの研究者がロシア、ドイツ、中国の研究者と共同で、ベトナム南中部の旧ニントゥアン(Ninh Thuận)省(現カインホア省)と、中部高原のダクラク(Đắk Lắk)省で、謎に包まれたカエル2種を確認した。

ベトナム・ニントゥアンで発見されたヒメアマガエル属の新種。(写真:Vast.gov.vn)
ベトナム科学技術アカデミー(Viện Hàn lâm Khoa học và Công nghệ Việt Nam)傘下のベトナム自然博物館(Bảo tàng Thiên nhiên Việt Nam)の研究者によると、新たに見つかった2種は、それぞれの自然分布地にちなんで次のように命名された。ミクロヒラ・ニントゥアンエンシス(Microhyla ninhthuanensis)とミクロヒラ・ダクラケンシス(Microhyla daklakensis)である。
2種はいずれもミクロヒラ・ヘイモンシ(Microhyla heymonsi)のグループに属し、体は非常に小さい。成熟した雌の体長はわずか2.26~2.36cm、雄はさらに小さく1.73~1.88cmだ。
2種はいずれも、形態がよく似た種が入り組む複合種群に含まれる隠蔽種であるため、研究チームは分子遺伝学的データと形態的な差異を示す計測値の統計解析を組み合わせて両者を識別した。その結果、2種が互いに別種であり、いずれも科学的に未記載の新種であることが確認された。

ダクラクで発見されたヒメアマガエル属の新種。(写真:Vast.gov.vn)
それでも研究者らによれば、この2種やミクロヒラ・ヘイモンシのグループ全体については、なお多くの謎が残されている。分布域さえも明らかではなく、さらなる研究が必要だという。
ニントゥアンとダクラクで2種の謎のカエルが発見されたことで、ベトナムに生息するカエルの種数がさらに増えた。ベトナム、ロシア、ドイツ、中国の研究チームによるこの成果は、2021年5月5日付の国際学術誌「ZooKeys」に掲載された。
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