超かわいいクロコダイルニュートの新種、ベトナムで発見
科学者らは、ベトナム北部で最近発見されたクロコダイルニュート(ミナミイボイモリ属)の新種2種と新亜種1種を発表した。
残念ながら、そして驚くことではないが、この不思議なほど愛らしい生き物たちは、伝統医薬、生息地の喪失、ペット取引という三重の脅威にすでにさらされている。
学術誌『ZooKeys』に掲載された報告によると、ドイツとベトナムの研究チームは、ベトナム北部を流れるダー川(sông Đà、別名ブラック川)付近での野外調査で採集された複数の標本を調べた。遺伝的・形態的な比較の結果、これまで科学的に知られていなかった2種(Tylototriton pasmansi と Tylototriton sparreboomi)と1亜種(Tylototriton pasmansi obsti) が確認され、ベトナムで認められているクロコダイルニュートは計7種となった。

ベトナム北部の複数の省で発見されたクロコダイルニュートの新種2種と新亜種1種(上から順に)。(写真:ZooKeys)
吻端から尾の先までわずか12〜15cmのこの3つの新たな仲間は、暗色のざらざらした皮膚と大きく丸い目が特徴だ。研究者らは、これらのクロコダイルニュートは以前から目撃されていたものの、たいていティロトトリトン・アスペリムス(Tylototriton asperrimus)と誤認されていたとみている。実際には、この種は中国南部の一部地域にしか生息していないことが分かった。
ミナミイボイモリ属(Tylototriton)の仲間は、イボイモリ類とも呼ばれ、いずれもエキゾチックペットの業者や中国伝統医学の関係者から注目されてきた。さらに同属は、都市化やインフラ開発、農業の集約化による生息地の喪失にも脅かされている。そのため、ティロトトリトン・アスペリムスはIUCNレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。ベトナムでは、保護対象の野生動物を違法に捕獲、取引、消費することは法律で禁じられており、刑事訴追の対象となり得る。
しかし今回の発見は、これらのイモリがこれまで考えられていた以上に希少である可能性を示している。新種の発見は生物多様性にとって大きな成果のように見えるが、実際には、これまでティロトトリトン・アスペリムスとされていたものが複数の小さなグループに分かれ、それぞれがより狭い範囲にしか生息していないことを意味する。
研究者らは論文で次のように述べている。「広く分布する1種を、より狭い分布域を持つ複数の種に分類学的に分割することは……元の種の保全状況に重要な意味を持つ」
そのため研究チームは、分類学上の変更と、過去10年間に深刻化した国際取引や生息地の喪失による脅威を反映させるため、T. asperrimus sensu stricto(狭義)の準絶滅危惧という評価を見直すよう提言している。
半分シカ・半分ネズミの動物、ベトナムで30年近くぶりに再発見
約30年間姿を消したと考えられていた小型のマメジカ「ベトナムマメジカ」が、ベトナム南部でカメラトラップにより撮影された。
マダガスカルで奇妙な「ゴーストスネーク」の新種を発見
マダガスカルで見つかった淡い灰色のヘビMadagascarophis lolo。専門家はキャットアイド・スネークの新種とみている。
ベトナムのサオラ自然保護区で希少なオオホエジカを確認
ベトナム中部のサオラ自然保護区の職員が、野生で暮らす希少なオオホエジカ(Muntiacus vuquangensis)の姿を撮影した。
ベトナムでククリヘビの新種を発見
フランス、ベトナム、中国、ドイツの研究者が、中国・ベトナム・ラオスで採集された標本をもとにククリヘビの新種オリゴドン・ナガオを記載した。

