ベトナムで新種のアオガエルとドワーフフロッグを発見
ゲノム研究所の研究者らが、新種の両生類アオガエル科のザンギクサルス・タオアエ(Zhangixalus thaoae)と「オレンジブラウン・ドワーフフロッグ」(Vietnamophryne aurantifusca)を発見した。
ハノイにあるゲノム研究所(Viện Nghiên cứu hệ gene)の研究チームは、ドイツとロシアの科学者と共同で、ベトナム北部ラオカイ(Lào Cai)省において新種のカエル、ザンギクサルス・タオアエ(Zhangixalus thaoae)を発見した。この種はZhangixalus属に属し、海抜約1,900mの地点で見つかった。研究成果は4月8日付の学術誌ZooKeysに掲載され、ベトナムで記録された同属の種数は10種となった。
アオガエルの仲間は、主に樹上で生活するカエルのグループである。ベトナムの両生類の中でも特に色彩豊かなことで知られる。ザンギクサルス・タオアエは、明るい色の脚と赤い目といった特徴的な形態を持つ。一方で、頭部と胴体の背面が斑点のない緑色であること、オレンジ色の大腿部に「大きな黒い斑点」があること、水かきの下面がオレンジ色で灰色の模様があること、虹彩が赤銅色であることなど、同属の他種とは異なる形態的特徴を備えている。

野生で見つかったザンギクサルス・タオアエ。(写真:研究チーム)
ベトナム科学技術アカデミー(Viện Hàn lâm Khoa học và Công nghệ Việt Nam)ゲノム研究所のグエン・ティエン・タオ(Nguyễn Thiên Tạo)准教授によると、この新種はラオカイ省の山岳地帯にあるイーティー(Y Tý)の森林での野外調査中に発見された。外見だけでは既知の種と非常に間違えやすいが、遺伝的に比較すると明確に区別できるという。標本を詳しく調べたところ、形態にもいくつかの明らかな違いが確認された。研究チームは今後、繁殖やオタマジャクシの記載、野生個体群の規模など、新種の生物学・生態学的研究を続ける予定だ。
これに先立ち、タオ准教授の研究チームはトゥエンクアン(Tuyên Quang)省(旧ハザン省と合併)でもオレンジブラウン・ドワーフフロッグを発見している。この種の学名Vietnamophryne aurantifuscaは特徴的な体色に由来し、ラテン語のオレンジ(aurantium)と茶色(fuscus)を組み合わせたものだ。
新種はタイに分布するチェンライ・ドワーフフロッグV.occidentalis と形態的に似ているが、背中が大きな黒い斑点のあるオレンジがかった茶色で、胸と腹がオレンジがかった黄色である点が特徴だ。

オレンジブラウン・ドワーフフロッグの背面(A)、腹面(B)、側面(C)、右前肢の上面(D)、左後肢の下面(E)。(写真:研究チーム)
タオ准教授は、2つの新種がいずれもベトナム北部に分布していることから、ベトナムの両生類相は種構成が非常に多様で、特にアクセスが困難な高山地帯にはまだ多くの発見が眠っていると述べた。
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