ベトナム・クアンニン省で新種の淡水ガニを発見
ベトナム北東部の沿岸省クアンニン(Quảng Ninh)で、科学者らが生物多様性の調査・目録作成とデータベース構築を進める中、まったく新しいカニの種が発見された。
この新種のカニの標本は、12月11日、展示と科学研究のために生物標本をクアンニン博物館(Bảo tàng Quảng Ninh)へ引き渡す式典で公開された。式典は同博物館で行われ、クアンニン省天然資源環境局が、ベトナム科学技術アカデミー傘下の生態・生物資源研究所(Viện Sinh thái và Tài nguyên sinh vật)および海洋資源環境研究所(Viện Tài nguyên và Môi trường Biển)と共同で主催した。

クアンニン省のいくつかの島で見つかった新種の淡水ガニ。(写真:Đồ Hùng)
特に注目されるのは、科学者らがクアンニン省の生物多様性の調査・目録作成とデータベース構築を行う過程で、まったく新しいカニの種が発見されたことだ。
これは「クアンニン省生物多様性の調査・評価およびデータベース構築事業」の成果の一部である。
今回省博物館が受け入れた22点の生物標本のうち、注目されるのは、クアンニン省の海域に広く分布する経済価値の高いイカ9種の標本11点だ。また、アンフィオクトパス属(Amphioctopus)の小型タコ4種の標本8点は初めて記録されたもので、クアンニン省の海域、さらにはトンキン湾西岸の沿岸海域の頭足類リストに加えられた。大型タコの一種の標本1点は、ベトナム海域で初めて記録された。
さらに特筆すべきは、2点の新種の淡水ガニ(Chinapotamon insulare)の標本で、この種はクアンニン省の一部の島々(バームン島[Ba Mùn]、カイリム島[Cái Lim]、コートー島[Cô Tô]、タインラン島[Thanh Lân])にのみ分布する。式典の時点で、新種の記載結果は国際的に評価の高い学術誌『Zootaxa』に投稿されていた。
第一線の科学者らは、標本の数は多くないものの非常に大きな意義があり、クアンニン省の沿岸海域と島々の生物多様性の価値を改めて裏付けるものだと評価している。省博物館がこれらの標本を展示に加えることで、世界の研究者を研究に呼び込み、来館者向けの展示の質の向上にもつながると期待されている。
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