オーストラリア最大の翼竜を発見、翼開長は最大7m
クイーンズランド州で見つかった1億年以上前の化石から、翼開長が推定最大7mに達する巨大な翼竜の新種が明らかになった。
翼竜(pterosaur) は空を飛ぶ爬虫類で、約2億2800万年前から6600万年前まで生息した、歴史上非常に繁栄したグループだ。アズダルコ科などの一部はキリンよりも大きく、翼開長は9mを超え、地球上に存在した中で最大の飛翔動物とされる。
オーストラリアでは翼竜の化石は極めて珍しい。これまでにクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、西オーストラリア州で見つかった標本は20点に満たず、その大半は白亜紀の断片的で孤立した骨だ。
新たな標本はクイーンズランド州のエロマンガ盆地で発掘された。8月9日付の学術誌『Journal of Vertebrate Paleontology』に掲載された報告で、クイーンズランド大学の古生物学者らは、これがオーストラリアでこれまでに例のない大きさを持つ全く新しい翼竜の種であるとし、「タプンガカ・シャウィ」(Thapunngaka shawi)と命名した。

翼竜タプンガカ・シャウィの復元図。(画像:Richards et al.)
この生物は翼開長が最大7mに達し、若い恐竜を捕食できた可能性もある。ただし、槍のような形の口は海の魚を捕らえるのにより適していた。タプンガカ・シャウィは1億年前から1億1000万年前の白亜紀に、オーストラリアの空を支配していたと考えられている。
翼竜は空を飛ぶ動物であるため、骨は非常に軽く、大部分が中空で壁が薄い。そのため化石は良好な状態で保存されにくい。
「オーストラリアの翼竜の化石記録は非常に乏しい。今回の標本は驚くべきもので、飛翔性爬虫類の多様性に関する我々の理解を大きく広げるものだ」と、研究の筆頭著者でクイーンズランド大学の博士課程研究者ティム・リチャーズ(Tim Richards)氏は述べた。
タプンガカ・シャウィの化石は現在、オーストラリア・クイーンズランド州リッチモンドの町にあるクロノサウルス・コーナー博物館で展示されている。
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