ベトナムにだけすむ希少なイモリ「ベトナムイボイモリ」とは
ベトナム北部のタムダオ(Tam Đảo)山地に生息するタムダオのイモリと同じく、ベトナムイボイモリ(学名:Tylototriton vietnamensis)は極めて希少な動物で、現在ベトナムにしか生息していない。生息環境の悪化が進み絶滅の危機にあることから、保全が求められている。
タムダオのイモリが古くから知られていたのに対し、ベトナムイボイモリが科学者によって記録されたのは2005年になってからだ。ラオカイ(Lào Cai)省(旧ヴァンバン〈Văn Bàn〉県)、カオバン(Cao Bằng)省(旧グエンビン〈Nguyên Bình〉県)、旧バクザン(Bắc Giang)省(現バクニン〈Bắc Ninh〉省、旧ルックナム〈Lục Nam〉県)、ゲアン(Nghệ An)省(旧クエフォン〈Quế Phong〉県)で見つかっており、ベトナム以外の国ではまだ記録されていない。

この「トカゲの姿をしたカエル」は、頭部が平たく、吻が短く、頭の形はほぼ四角い。
この「トカゲの姿をしたカエル」は、頭部が平たく、吻が短く、頭の形はほぼ四角い。皮膚はざらざらしており、背中の隆起がはっきりと目立つ。体の両側には一列のこぶが並び、それぞれが肋骨の先端に対応している。四肢の先端、尾の下縁、総排出口の周囲は鮮やかな橙赤色で、灰色の胴体とくっきり対照をなす。多くの個体では、体側のこぶや尾の上縁も橙赤色をしている。
ベトナムイボイモリは、標高250~300mの山地にある林冠の閉じた森林の中で、泥や朽ち葉の多い水たまり(池や窪地など)に暮らしている。

ベトナムイボイモリの現在の分布域は非常に狭い。
科学者の記録によると、ミミズや昆虫、その他の無脊椎動物を食べる。現在の分布域は非常に狭く、ベトナムのレッドデータブックでは絶滅の危機にある「危機(EN)」ランクに分類されている。このユニークな両生類を守るための対策が不可欠だ。
ベトナムだけに生息する新種のヘビ、その姿に迫る
プティアス属の新種のヘビ「Ptyas bachmaensis」がベトナム固有種として認められた。現在のところベトナムでのみ記録されている。
チュオンソン山脈の宝:世界で2カ国にしかいない極めて希少な鳥、IUCNが緊急保護を呼びかけ
IUCNレッドリストは、野生下で絶滅のおそれがある「深刻な危機(CR)」のカンムリセイランの緊急保護を呼びかけている。
ジュゴンとマナティーの簡単な見分け方:よく似た希少な2種の海洋動物
よく似たジュゴンとマナティーは尾の形で簡単に見分けられる。ベトナムの海に生息するのはジュゴンのみだ。

