希少なブロンズトキ、ベトナム中部で初確認
主にベトナム南部で見られる希少なブロンズトキが、ベトナム中部で初めて確認された。

ベトナム中部で初めて確認されたブロンズトキ14羽。(写真:Lê Mạnh Hùng)
ベトナム中部トゥアティエン・フエ(Thừa Thiên Huế)省(現フエ市)の科学技術局によると、5月16日、研究チームがタムザン・カウハイ(Tam Giang - Cầu Hai)潟湖のオーラウ(Ô Lâu)川河口で現地調査を行った際、生息するブロンズトキ14羽を確認した。
同種がベトナム中部で記録されたのは今回が初めて。これまでブロンズトキは、南部(Nam Bộ)で希少な留鳥として、また北東部(Đông Bắc Bộ)で迷鳥として記録されていたのみだった。

旧トゥアティエン・フエ省フォンディエン(Phong Điền)県(現フエ市)の水田で魚を探すブロンズトキ。
ブロンズトキは、トキ科(Threskiornithidae)に属する鳥の一種で、ペリカン目(Pelecaniformes)に分類される。トキ科には、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストやベトナムのレッドデータブックに掲載されている希少種が多く含まれ、クロツラヘラサギ(Platalea minor)、クロトキ(Threskiornis melanocephalus)、オニトキ(Pseudibis gigantea)、カタジロトキ(Pseudibis davisoni)などが知られる。
ブロンズトキは個体数が減少していると評価されており、ベトナムでまとまった数が確認されているのは、メコンデルタのチャムチム(Tràm Chim)国立公園(ドンタップ省)、ダットムイ(Đất Mũi、カマウ省)、旧バクリエウ(Bạc Liêu)省(現カマウ省)の野鳥保護区、ランセン(Láng Sen)自然保護区(旧ロンアン省、現タイニン省)など一部の地域に限られる。

ブロンズトキが中部で初めて確認されたことは、野鳥、特に渡り鳥の保全にとって重要な意味を持つ。(写真:Lê Mạnh Hùng)
研究チームによると、今回ブロンズトキが初めて記録されたことは、フエのオーラウ川河口およびタムザン・カウハイ潟湖が、野鳥、とりわけ渡り鳥の保全において重要な地域であることを示しているという。
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