希少なキンガシラルトンの「夫婦」が子どもを抱く姿、ベトナム・カットバ島で撮影
ベトナム北部ハイフォン(Hải Phòng)市沖のカットバ(Cát Bà)島に現れた希少なキンガシラルトン(白頭ラングール)の家族の写真がSNSに投稿され、ネット上で大きな関心を集めている。
5月6日、カットバ島(ハイフォン市)で「夫婦」とみられる成獣2頭が子どもたちを抱きかかえる写真がSNSに投稿された。写真に加え、SNS上では希少なキンガシラルトンの家族に、金色の毛をした新たなメンバーが3~4頭加わったとの情報も伝えられた。
カットバ国立公園(ハイフォン)の幹部は、この情報と写真の群れがカットバ島のものであることを確認した。子どもたちは4月に生まれたという。
キンガシラルトンはカットバ島にのみ生き残る固有の霊長類で、ランハー(Lan Hạ)湾一帯に分布し、現在厳重に保護されている。個体数が非常に少ないため、自然繁殖はカットバの観光にとっても喜ばしい兆しだ。


カットバ島に現れたキンガシラルトンの家族。
カットバ島のキンガシラルトンは、成獣になると雄の頭部と肩の毛が淡い白色、時に薄い黄色を帯びた色となり、雌はやや濃い色だが、漆黒の体毛の中で目立つため見分けやすい。尾は非常に長く、多くのサルより長い。これは種の違いを見分けられない観光客にとって識別の手がかりとなる。
カットバ島のキンガシラルトンは、海抜100~150mのつる植物や樹木の茂る森林、切り立った岩壁に生息する。1つの群れは通常10~20頭で、雄がリーダーとして率いる。
ベトナム国内では、キンガシラルトンはカットバ島とクアンニン(Quảng Ninh)省のカイチエン(Cái Chiên)島でしか確認されていないが、残念ながらカイチエン島には現在1頭も残っていない。
キンガシラルトンはカットバラングールとも呼ばれ、学名はTrachypithecus poliocephalus。カットバ国立公園を中核地域とする群島にのみ生き残る霊長類で、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに掲載され、世界で最も絶滅の危険性が高い霊長類の一つとされている。
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