ベトナムのチュオンソン山脈で樹木の新種を発見
ベトナムと海外の研究者が、ベトナム中部のチュオンソン(Trường Sơn)山脈(アンナン山脈)で大型の高木の新種を発見し、「ドゥア・ドゥア・チュオンソン(đua đũa Trường Sơn)」と名付けた。
ベトナム科学技術アカデミー(Viện Hàn lâm Khoa học và Công nghệ Việt Nam)傘下のベトナム国立自然博物館(Bảo tàng Thiên nhiên Việt Nam)のドー・ヴァン・チュオン(Đỗ Văn Trường)博士によると、この新種は、同博物館、中山大学(中国)、スウェーデン自然史博物館(スウェーデン)、ノースカロライナ大学ウィルミントン校およびテキサス植物研究所(米国)の研究者が、ベトナムの植物相の多様性を調査する中で発見した。

チュオンソン山脈で研究者らが発見したドゥア・ドゥアの花と果実。(写真:Đỗ Trường)
研究者らはこの新種をドゥア・ドゥア・チュオンソン(Rehderodendron truongsonense P.W. Fritsch, W.B. Liao & W.Y. Zhao)(エゴノキ科、Styracaceae)と命名した。
研究成果は、米テキサス植物研究所が発行する国際専門誌に掲載された(J. Bot. Res. Inst. Texas 13(1): 157-171. 2019)。
レーデロデンドロン属(Rehderodendron Hu、エゴノキ科)には現在約8種が記録されており、主に中国南部、ミャンマー、ベトナムに分布している。このうち3種(R. indochinense H.L. Li、R. kweichowense Hu、R. macrocarpum Hu)がベトナムの植物相で確認されていた。
新種は、常緑の高木で高さ最大20m、胸高直径最大60cmに達すること、二次脈が少ないこと、花序軸と花冠裂片がより短いこと、苞が大きいこと、胚珠が8個であること、核果に10~20本の明瞭な稜があることなどの形態的特徴によって、同属の他のすべての種と区別される。
「このベトナム固有種は、国際自然保護連合(IUCN)の保全評価基準(2001年)に基づき、準絶滅危惧と評価された。今回の発見により、ベトナムのレーデロデンドロン属は4種に増えただけでなく、ベトナムの木材資源の価値も浮き彫りになった。そのため、この重要な遺伝資源の利用価値と保全について、さらなる研究が必要だ」と、ドー・ヴァン・チュオン博士は述べた。
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