ベトナム中部クアンチ省の森林で貴重な樹種を発見
科学者と地元当局が、ベトナム中部クアンチ(Quảng Trị)省の標高1,000mを超える森林で複数の貴重な樹種を発見した。保全科学と地域住民の生計にとって意義のある発見だという。
北中部林業科学センター(Trung tâm Khoa học Lâm nghiệp Bắc Trung Bộ)は9月6日、森林調査の過程で、ポドカルプス・ネリイフォリウスの群落、野生の古茶樹、そしてレーズオン(lệ dương)と呼ばれる植物を発見したと発表した。
同センターの職員と関係機関は9月2日から、旧フオンホア(Hướng Hóa)県フオンフン(Hướng Phùng)村チェンベン(Chênh Vênh)集落にある約700ヘクタールの共同体管理の天然林で、森林調査と炭素蓄積量の測定を行っていた。

ポドカルプス・ネリイフォリウスは大型の高木で、常緑閉鎖林の土山や石灰岩の山に点在して生育し、ベトナムのレッドデータブックに掲載されている。
調査団は約20ヘクタールに及ぶポドカルプス・ネリイフォリウスの群落を発見し、中には幹の直径が90cmに達する木もあった。この樹木はマキ科(Podocarpaceae)に属し、学名はPodocarpus neriifoliusである。大型の高木で、常緑閉鎖林の土山や石灰岩の山に点在して生育し、ベトナム・レッドデータブック(2007年)およびベトナム薬用植物レッドリスト(2006年)で危急種(VU)に指定されており、保護が必要とされている。
北中部林業科学センターの職員によると、ポドカルプス・ネリイフォリウスは成長が非常に遅く、直径90cmの木は樹齢500年に達する可能性があるという。この種はフオンホア北部や旧ダクロン(Đakrông)県にも分布しているが、まとまった群落ではなく点在している。
標高1,000mを超える森林では、約20ヘクタールの範囲に約500本の野生の古茶樹の群落も見つかった。地元住民によると、普段から森に入ってこの茶葉を摘んで利用しており、樹齢はおよそ100年と見られている。

レーズオンは観賞価値が高いだけでなく、伝統的に貴重な薬草とされてきたが、治療法として確立されたものではない(写真:internet)。
さらに調査団はレーズオンの群落も発見した。この植物は観賞価値が高いだけでなく、伝統的に貴重な薬草とされてきたが、治療法として確立されたものではない。レーズオンは主にベトナム北西部の標高1,000mを超える地域に分布している。
ベトナムでサシガメの新種2種を発見
ベトナムの研究者らが遺伝子配列解析と形態分析により、サシガメの新種Sycanus thuathienhuensisとS. taynguyenensisを発見した。
ベトナム・クアンチ省の石灰岩山地で絶滅寸前の固有植物の新属・新種を発表
国際研究チームが、ベトナム中部クアンチ省の石灰岩山地から固有の植物の新属と、絶滅危惧IA類に評価された新種2種を発表した。
フエのフォンディエン自然保護区でハラン属の新種植物を発見
キジカクシ科の新種アスピディストラ・フォンディエンシスが、ベトナム中部のフォンディエン自然保護区で発見された。

