猛毒のマレーマムシと見間違えやすいヘビ、簡単な見分け方とは
どちらもクサリヘビ科(Viperidae)に属するため、非常に見分けにくい。
タイワンハブ(学名:Protobothrops mucrosquamatus)とマレーマムシ(学名:Calloselasma rhodostoma)は、いずれもベトナムに生息する危険なクサリヘビ類だ。外見がよく似ているため、非常に混同されやすい。

どちらがタイワンハブで、どちらがマレーマムシか分かるだろうか。
両種はともにクサリヘビ科に属するが、同じマムシ亜科に属しながら異なる属に分類される。実際、それぞれに形態や解剖学上の明確な特徴があり、研究者であれば簡単に見分けることができる。
しかし多くの人にとっては「似たり寄ったり」に見えるため、本記事では、万一遭遇した際に読者が簡単に識別できるよう解説する。以下の写真で詳しく見ていこう。

2種のヘビは外見がよく似ている。(写真:VNherps)
1. ヘビの種類を識別するうえで、地理的な位置は極めて重要な要素だ。両種の生息域はかなり離れているため、ヘビがどこで見つかったかによって、より正確に識別することができる。
具体的には、タイワンハブはベトナム北部から中部高原のラムドン(Lâm Đồng)省まで分布する一方、マレーマムシは南部から北は同じく中部高原のザライ(Gia Lai)省まで見られる。両種の分布が重なるのはラムドン省からザライ省にかけてのごく狭い地域で、ここで見つかった場合は以下の特徴も併せて確認する必要がある。

2種の背中の模様は大きく異なる。(写真:Vnherps)
2. タイワンハブは基本的に体がより細長く、尾もほっそりしており、特に模様はマレーマムシに比べて密で不規則に見える。一方、マレーマムシの模様は三角形で、蝶の両翅や左右対称のX字のような形をしている。
次に違うのは頭部の鱗だ。タイワンハブの頭部は小さな粒状の鱗で覆われている(これは多くのクサリヘビ類に共通する特徴)のに対し、マレーマムシの頭部はナミヘビ類のような板状の大きな鱗で覆われている。

マレーマムシの頭部の鱗はタイワンハブよりも大きい。(写真:Vnherps)
また、目尻の後ろに伸びる帯状の模様を見ることでも識別できる。タイワンハブは頭部の両側に濃い黒色の帯があるのに対し、マレーマムシには明るい色の帯があり、その下の頬の部分はわずかに濃い程度だ。
吻端(鼻先)も、タイワンハブはかなり丸みを帯びているのに対し、マレーマムシははっきりと突き出ている。以上が2種を素早く見分ける方法だ。どちらも咬まれると組織の壊死を起こしやすい毒ヘビなので、接触する際には十分な注意が必要だ。
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