ベトナム・ダクロン自然保護区で新種のベゴニアを発見
シュウカイドウ科(Begoniaceae)の新種植物「ベゴニア・ラクシフロラ(Begonia laxiflora)」が、 ベトナム中部クアンチ(Quảng Trị)省のダクロン(Đakrông)自然保護区にある常緑閉鎖林で発見された。
今回の発見は、2023年12月から2024年6月にかけて同保護区で実施された植物相および絶滅危惧種・希少種の追加調査の成果である。
発見には、ベトナム生態・生物資源研究所(IEBR)、森林調査計画研究所、そしてクアンチ省ダクロン自然保護区の科学者たちが共同で携わった。




この植物はクアンチ省のダクロン自然保護区で発見された。
この新種はベトナム固有種とみられ、チュオンソン(Trường Sơn、アンナン)山脈の豊かな生物多様性に重要な一種が加わった。
ダクロン自然保護区のチュオン・クアン・チュン(Trương Quang Trung)所長は次のように語った。「ダクロン自然保護区での新種ベゴニア・ラクシフロラ(Begonia laxiflora)の発見は、地域の生物多様性の保全と発展に向けた私たちの長年の取り組みを示すものです。ここはベトナムの主要な植物相が交わる場所であり、適切な投資があれば、保護区で新たに記録される種や科学的な新種はさらに大幅に増えると確信しています。私たちはベトナムの希少な植物と独自の生態系を守り、自然遺産を次の世代へ引き継ぐことに積極的に貢献していく決意です」
ベゴニア・ラクシフロラは、渓流沿いの花崗岩の急斜面に生育しているのが見つかった。長い花序と無毛の蒴果によって他のベゴニア属の種と区別され、ベトナムの植物多様性への理解を深めるものとなった。



この新種植物はベトナム固有種とみられている。
WWFが実施する生物多様性保全コンポーネントのニック・コックス(Nick Cox)代表は、次のように述べた。「今後数年のうちに、チュオンソン山脈で新種の動植物がさらに数多く発見される可能性は非常に高いでしょう。ベトナム政府と国民の決意、そして生物多様性保全に関心を持つ国内外の団体の協力のもと、これらの森林の保護を引き続き強化していくことが重要です」
ダクロン自然保護区での新種植物の発見は、地域の生物多様性の記録を充実させ、科学研究と生態系保全を後押しするうえで重要な意味を持つ。また、環境の健全さを知る手がかりとなり、自然保護に対する地域社会の意識向上にもつながる。
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